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CAMUS~名もなきバンド物語3

前回までの日記はこちら
⇒CAMUS~名もなきバンド物語1
⇒CAMUS~名もなきバンド物語2


オレたちは3人は、仲のいい友人という関係から、

一緒に夢を目指す「仲間」となった。

タカシが退院すると同時にそれぞれが各自に動き出した。


マサシはキーボードを使って作曲を始めた。

同時に本格的にギターの練習も始めた。


タカシはずっと入院中に作詞をしていたようだ。

退院してからは、歌うことに気合いを入れていた。


そしてオレはもちろんドラムを…

と言いたいが、何から始めたらいいのか分からない…

とりあえずドラムスティックを買った。

始めて買ったのはX JapanのYOSHIKIモデルの黒いスティック。

どう叩くのか、なにを練習すればいいのかもわからない…

とりあえずスタジオに入って練習するのだと教えられ、

近所の音楽スタジオで初めてドラムに触れた。

ドタドタと叩いてみるが、リズムはてんでバラバラ…

手足は上手く動かないし、腕がつりそうになる…。


やがてマサシが曲を完成させた。

ノリがよく、メロディアスで、激しく…文句なくカッコいい曲だった。

マサシの作った曲に、タカシが作詞して、オリジナルの歌が出来上がった。


さっそくその曲を演奏してみるのだが…

オレのドラムがド下手なため、リズムはバラバラでまるで話にならない…

ホントに最低なド素人の下手クソバンドだった…


タカシ…ボーカル
マサシ…ギター
オレ…ドラム

たった3人だけのバンド。

ベースはいなくて、打ち込みによるシンセベース。

普通はドラムやベースがリズムを作り出し、それに合わせて演奏するが…

オレたちの場合、キーボードに曲を打ち込んで、
それに合わせてドラムやギターを弾くと言う…打ち込みバンドだ。

まだ初心者のオレがリードしてリズムを刻むのはムリだったし、
3人しかいないから必然的にそうなった。


「そろそろバンドの名前も決めようぜ」

オレの部屋で集まって、酒を飲みながらそんな話になった。

しかしこれがなかなか決まらない…

オレが考えた名前は「ダサい」と2人に却下されるし…

タカシが提案する名前は余りにもナルシストっぽくてオレが反対…

マサシは名前なんかどーでもいいや~って感じだし…

何回も話し合いを重ねたが、コレだと言うのが決まらない…。

そんな時、マサシがポツリと言った。

「んじゃ、もうコレにするか~…!?」


そう言って手に取ったのは、私たちが飲んでいたお酒のボトル…。

オレが実家からくすねてきたブランデーだ。

そこには、CAMUS(カミュ)と名前が書かれていた……



それがオレたちのバンド名となった。



《続く》


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CAMUS~名もなきバンド物語4

前回までの日記はこちら
⇒CAMUS~名もなきバンド物語1
⇒CAMUS~名もなきバンド物語2
⇒CAMUS~名もなきバンド物語3


CAMUS(カミュ)…。

オレの部屋にたまたま置いてあったブランデーの名前。

それがオレたちのバンド名となった…。

20130625180302893.jpg


マサシが冗談っぽく言ったのがそのまま決定してしまった。

何だか意味ありげな雰囲気でヴィジュアル系っぽいのがタカシも気に入ったようだ。


ちなみにオレたち3人の好きなミュージシャンはそれぞれ異なるのだが…


オレ…XJapan、TMネットワーク

ノリがよくて激しい曲が好き。アニソンなど熱血系の曲も好き。


マサシ…TMネットワーク、リンドバーグ

小室哲哉をリスペクトしてた。
当時は小室の全盛期だったからね…。

キーボードを扱う音楽性からもそれが伺えたし、本人いわく「情熱を感じさせる曲が好き」


タカシ…尾崎豊

とにかく尾崎を愛してやまなかった。

尾崎の歌なら歌詞を見ないで全て歌える。


作曲や打ち込みはマサシが担当。

マサシが一番音楽に対して知識も技術もあったし、何よりセンスがあった。

マサシはそれからも曲を作り、4~5曲ほどオリジナル曲が完成した。

マサシの作る曲はどれもカッコよく、2人とも全く文句はなかった。

お世話抜きにどの曲も素晴らしかった。

普通は音楽の趣味が同じ者が集まってバンドを組むのだろうが…

しかしオレたちは趣味は違っても、不思議と方向性に関してはピタリと一致してた…。

目指すはノリのよくてカッコいいロック・バンドだ…!!


マサシもタカシもイケメンだし、マサシの曲も美しくカッコよかった…。

これなら必ず成功すると思った。

テクも知識もなかったが、何故か絶対に上手くいくと思い込んでた…。

必ずプロになれると信じていた…。

3人とも訳の分からない自信と、情熱と、そして若さがあった…!!


オレもドラムのウマい同級生と知り合い、色々と教わったりして、少しずつ覚えていった。


あのマサシの曲と2人のヴィジュアル…

そして3人のパワーがあったなら…

CAMUSはメジャーデビューして売れていたかもしれない…

いまだにオレはそう思うのだ…。


残念ながらこの時の曲は、後にディスクが壊れてデータは全て失われた…。

録音したテープも紛失し、もう曲を聞くことは出来ない…。

今はただ頭の中に思い出がたくさん詰まったメロディーがあるのみだ…。


オレにはこの時始めて「仲間」というものを実感した。

自分1人で目標に向かって突き進むのではなく、
同じ夢を見る仲間と一緒に目標に向かって努力する…

なんて素晴らしいことだろう…!!


「青春」って言葉が昔は嫌いだった。

なんだか青臭いガキの甘っちょろい1人よがりみたいな気がしてたから。

しかしコイツらと出会って…一緒にバンドをやってくうちに、

「あぁ、これが青春なんだな…」

と思うようになった。


誰かの家に集まってゲームで勝負し、負けた者は罰ゲームとして、

女の子に電話したり…脱がされたり…

そんなバカなことをやってたのも楽しかった。

彼女もいなかったし、お金もなかったけど、充実していた。

朝まで騒いだり…
飲みまくったり…
毎日毎日集まって語り合い…
楽しくて、仕方がなかった。

3人でいれば無敵だった。

希望に満ち溢れていた。



人生で一番楽しかった時かもしれない…



黄金の青春だった……!!



《続く》


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CAMUS~名もなきバンド物語5

前回までの日記はこちら
⇒CAMUS~名もなきバンド物語1
⇒CAMUS~名もなきバンド物語2
⇒CAMUS~名もなきバンド物語3
⇒CAMUS~名もなきバンド物語4


始めはオリジナルの楽曲ばかりだったCAMUSだが、そのうち限界が見えた。

マサシばかりに曲の負担をかけたのもあるし、曲の幅を持たせるためにも、色んな曲も練習すべきだ…。

そんな時、1つの曲が我々の心を捕らえた。


GLAYの「Yes, Summerdays」


20130626220309334.jpg


当時、銀座ジュエリーのCMで流れていた曲だ。

この時、GLAYは1stアルバム「SPEED POP」を出した後。

まだブレイク前の知る人ぞ知るバンドだった。

当時、確かCDランキング17位ぐらいだったと思うけど、
疾走感溢れる曲で、メロディアスでいて激しく、ノリがいい…。

「なんでこの曲が1位じゃねえの!?売れとる曲よりよっぽどいいじゃん!!」

オレもマサシもタカシもこの曲がやたら気に入った。

趣味が違うはずなのに、3人とも同じ曲が気に入るなんて珍しい…。

必然的に「Yes, Summerdays」をコピーすることになった。

曲も好きだったし、ドラムの練習にもなる。

そのまま自然な流れでオレたちはGLAYの曲をたくさんコピーするようになった。

バラード好きなタカシは、「ずっと2人で…」がお気に入りだったし、

マサシは「彼女の'modern…'」がいい曲だと練習していた。

オレたちはいつの間にかGLAYにハマっていったし、ライブも3回ほど見に行った。


CAMUSもようやく曲のレパートリーも増え、ぼちぼち様になってきた。

よし、そろそろライブでもやってみるか…!?

地元にヤマハの音楽教室があり、そこのスタジオでよく練習していた。

そのヤマハ音楽堂ではアマチュアバンドを集めて時々ライブを開催してた。

近々、またライブを開催するので参加バンドを受け付け中だと言う。

そこに我々CAMUSもGLAYのコピーバンドという形で参加した。

その時、演奏した曲は以下の通り…


「Yes, Summerdays」
「彼女の'modern…'」
「HAPPY SWING」
「More than love」
「月に祈る」
「believe in fate」(グロリアスのカップリング曲)
「World groovy tour」
「Lovers change fighters cool」
「BELOVED」


GLAYファンならわかると思うけど、初期のナンバーばかり。

対バン形式で、3組ほどのバンドがそれぞれ5~6曲を演奏する。

2階のホールで小さな会場だった。

各バンドとも知り合いを呼んで2~30人ほどの客入りだったろうか…。

オレも当時付き合ってた彼女や妹を呼んだりした。

ライブは2回ほど演った。

2回とも同じヤマハの音楽堂。

ちなみに他のバンドはヴィジュアル系ばっかり。

当時はヴィジュアル系全盛期だったし、LUNA SEAとかのコピーが多かったなぁ…。

オレたちはメイクとかはしなかったけど、GLAYのコピーやってたわけだし、

大別すればCAMUSもヴィジュアル系だったかもしんない…。


もしマサシやタカシが化粧してたらめちゃ美形になっただろう…

タカシは女みたいな顔だし、AKBの峰岸みなみみたいな大きな目をしてる。


マサシは以前カノジョに無理やり化粧させられたら、あまりにキレイだったのでカノジョが嫉妬した…
なんてエピソードがあるほど。

メイクして革ジャンとかでヴィジュアル系な格好したら…

ラルクかGLAYに匹敵するぐらいカッコよかった…とオレは思ってる。


前にも言ったが、タカシとマサシ…この2人のヴィジュアルとマサシの曲があれば…

俺たちはホントに売れていたかもしれない…


このままずっと上手くいくと思ってた…


プロを目指すつもりで、このまま進んで行くと思ってた…


しかし…


この時がCAMUSの全盛期だった。


2回目のライブを終えたその日から…

CAMUSの活動はパッタリと止まってしまった……



《続く》


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CAMUS~名もなきバンド物語6

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⇒CAMUS~名もなきバンド物語1
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⇒CAMUS~名もなきバンド物語3
⇒CAMUS~名もなきバンド物語4
⇒CAMUS~名もなきバンド物語5


CAMUSのバンド活動は突然ストップした。

2度目のライブを演った次の日から全く予定なし…。

その原因は……



タカシのワガママだった…


ライブ前の最後の練習の時、カノジョと買い物に出掛けてて来なかった…。

タカシに電話すると、

「ライブの時の衣装を買いに行こうと思って…。」

オレとマサシはキレた。

「アホか!!んな事は別の時にやれ!!最後の練習だぞ!?わかってんのか!?」

しかし…ライブ本番にきっちりと仕上げてきたら文句を言うつもりはなかった。

任せとけ…と自信満々に言ってたタカシ。

だがタカシはライブの前夜にカノジョと語ってて、一晩中起きてたらしい…。

おいおい、そんなんでホント大丈夫か…!?

悪い予感は当たり…ライブ本番では声の調子が悪く、高音の部分では全く声が出ていなかった…

前日寝ないでいれば声の調子が悪くて当たり前だ。

最悪のコンディションで最低の出来だった…

なのにタカシは打ち上げの時、来ていた友人にこう言った…


「今日は声の調子が悪かったでな~…」


ハァ…!?

練習ほっぽりだして、エラそうな口叩いて、結果この様…

その上言い訳かよ…!?


オレはそれが許せなかった…

口には出さなかったが、次の日から一切連絡をしなくなった…。

口を開けば、どうしてもその事を責めてしまうだろう…

タカシはハッキリ言って自分勝手でワガママ…

オレもマサシもそれは以前から分かっていた。

マサシは中立の立場だったが、タカシの身勝手さにあきれていた…。

機材を運ぶ時、自分のマイクだけを運んで全然手伝わない…

歌詞や歌い方も自分のやり方のみで進め、他の意見を聞かない…

タカシの自分勝手な行動は細かい部分で積み重なって大きな不満となっていた…。

タカシはオレの言う事を素直に聞く奴じゃねぇ…


タカシから言ってくるまで…自分で気付くまで待とう…


オレが一切連絡しなかったのを、タカシも何かあると感づいたらしい…

しかし、タカシから連絡してくる事は一切なかった…


自分から頭を下げることを嫌う、頑固でプライドの固まりのような奴だった…

3人兄弟の次男坊。

「自分が一番、次男」ってやつだ。

やたらと己の美学を強調するカッコつけ屋で、
ナルシストで、
プライドが高くて、
元ヤンでケンカっ早い…。


そんな男だった。



オレとタカシは絶縁状態となり……


そしてそのまま…


CAMUSは自然消滅した……




タカシから連絡がくることは2度となかった。



オレとマサシは変わらずの関係だった。

マサシは他のボーカルを入れることも考えていたが、オレはなんだか気力がなくなった…

オレはこの3人だからこそバンドをしたかった…

他のメンバーでやる事は全く考えられなかった…






それから2年が過ぎた。



マサシの元にタカシから連絡が来た。


「久しぶりに一緒に練習しないか!?」



2年振りに3人が揃ってスタジオにて曲をあわせた。

色々あったけど…もうわだかまりはなかった。

言いたいことはたくさんあったが…何も言わなかった。

今さら言っても仕方ない…

時間が洗い流してくれた…

タカシはあれから1人でアーティストを目指そうとしていたらしいが…

他にあてもなく、結局オレたちを頼ってきた。


「良かったらまた一緒にやらんか!?」


タカシはこう言ったが、オレもマサシもその気はなかった…。

すでに他にやりたいことがあったし、

タカシは結局なにも変わってなかった…

そのワガママな性格…全く上達してない歌…


一瞬だけあの時に戻れたような気がした…


そしてタカシと別れた。


それが…



タカシを見た最後の姿だった。





その2ヵ月後…









タカシが…










死んだ。





《最終回に続く》


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CAMUS~名もなきバンド物語7

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「おい、タカシの奴が死んだぞ…!!」


オレはマサシからの電話でそれを知った。


「は…!?ウソッ…!!」

「マジだって…アイツ自殺したらしいぞ…」


そんな…!!

何故…!?

そんな思いの中、マサシと2人でタカシの実家へ向かった。

実家では家族や親しい友人が集まって通夜が行われていた…。

タカシの母親は泣きはらしたのか…疲れきった表情だった。

死因は睡眠薬による中毒死だと教えてくれた。

遺書もなく、ハッキリした自殺原因もない…。

ただ、自殺未遂はこれまで2回もあったらしい…。

タカシの母は諦めきったように言った。

「睡眠薬ってね、多すぎても少なすぎてもダメなの…3回目でね、成功しちゃったの…」


あぁ、どれほど心配させ、迷惑をかけてきたことだろう…

最後まで迷惑をかけて自分勝手に逝きやがった…


前日まで普通に過ごしててカノジョと一緒に寝たのだが、夜中に睡眠薬を飲んで…

そのまま…眠りながら逝ったらしい…。

朝、カノジョが第一発見者だった。

ちなみにこのカノジョ…S美ちゃんは、オレが当時付きあってた彼女の親友。

オレがタカシに紹介した女の子だ。

タカシは数多くの女との遍歴があったが、S美ちゃんを「最後の女」と決めて愛していた。


「お前には感謝してる。マサシとS美と言う、オレにとって掛け替えのない2人を会わせてくれたんだからな…」

生前、タカシがオレに言った言葉だ。

共に喜び、共に楽しみ、時には怒り、憎んだりもした親友…

祖父母や親戚や知り合いの死はそれまでもあったが、

これほど親しい友の死はなかった…。


棺の中で眠っている青白いタカシの顔を見た時…


抑えてた涙が溢れて止まらなかった…



バカヤロウ…!!

何、勝手に死んでやがる…

生きてりゃもっと楽しい事があるだろうが…

テメエにゃ、言いたいことが山ほどあったんだ…!!

自分勝手なことばかりして迷惑かけてやがるんじゃねーよ…


バカだ…

テメエは大バカヤロウだ…





死に対して美意識を持っていたタカシ。

思い当たる節はいくつもあった。

タカシは尾崎豊に強い憧れを抱いていた。

若くして亡くなり、カリスマとなった尾崎。

オレも若くして死にたい…

歳をとって老けたくない…

よくタカシが口にしていた。



「ウダウダやってるヒマはねぇ!」というマンガをご存知だろうか?

当時チャンピオンにて連載されてた学園ヤンキーマンガ。

ウダヒマ


これにアマギンと言う美形の人気キャラがいた。

始めは敵として登場し、無鉄砲に暴れまくる奴で、

死をも恐れず無茶しまくったあげく、最期には銃で撃ち殺されてしまうキャラだ。

アマギン


タカシはこのアマギンにも強く憧れていた。

アマギンのようになりたいと言い、ファッションを真似たり、同じようなバイクに乗っていた。

アマギンが死んだ時なんかわざわざ雑誌を切り抜いてスクラップブックにして保存してた。

アマギンみたいな奴だった…。


尾崎豊にアマギン…分かる人には分かるだろうが、タカシの事を上手く説明するのは難しい…。

自殺願望のある人間を理解させるのは難しい。

オレもマサシもタカシがそういう奴だと知ってはいたが、考え方は最後まで理解できなかった…。


自分の美学の元には、命さえ要らんと言う究極のカッコつけ屋…

自分勝手で、わがままで、ナルシスト…

でも淋しがり屋で、オンナ好き…


オレは自殺を美化するつもりはない。

自殺したタカシの生き様は決して認めない。

自殺なんてゼッタイに肯定しねぇ…

勝手に死んでいったタカシ…お前は所詮、負け犬だ…

成功するんじゃなかったのか…!?

こんなとこでくたばってもお前の憧れたカリスマにはなれねぇぞ…!?


死んでカリスマになりたかったんなら、せめて成功してからにしやがれ…!!


悔しいか?

悔しかったら言い返してこいよ…

なんとか言えよ…

頼むから……






あれから10年以上が経った…。


タカシと付き合ったのはわずか2年ほどしかない。

たった2年だが、深く濃厚な時間を過ごした仲間…。

タカシの亡くなったのはちょうど梅雨のこの時季だった。

享年24歳。


タカシの命日には行ける限り墓参りに行った…。


寂しがり屋なアイツだから…

オレ達が行かないと忘れられちまいそうだから…


仲間だと思っているから…


マサシとは今でも仲のよい友人である。

最近はあまり連絡してないが、マサシとの縁が切れることはないだろう…。



もし、タカシの性格が違ってたら…

絶縁することがなければ…

オレたちの人生は変わってたかもしれない…。




たった2回ライブを演っただけの名もなきバンドの物語…。


音源もデータも失われ、今はもう曲を聞くことは出来ない…。



たった2枚だけ残ったあの時の写真がある…


最後にそれを公開して、この話を終わりにしたい。






ーこの話を永遠となった親友に捧げるー


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《終わり》


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プロフィール

飛藤 健

名前:飛藤 健 (ひとうけん)
住まい:名古屋近辺
年齢:30代
身長:170ぐらい
職業:会社員
趣味:カラオケ・マンガ
特技:楽しませること・気持ちよくさせること

⇒詳しいプロフィールはこちら

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